EHCPは、最も複雑なニーズを持つ子どもおよび若者に対して提供される支援の法的枠組みであり、今後はスペシャリスト・プロビジョン・パッケージに基づく教育的支援への権利を保証するものとして位置付けられます。EHCPは、子どもが受けるべき支援とともに、達成が期待される成果を明確に示す文書となります。
今回の改革では、EHCPの役割が再定義され、日常的な教育支援の詳細はIndividual Support Plan(ISP)に委ねられる一方で、EHCPは支援の枠組みと成果を示すものへと整理されます。これにより、教育機関や保護者が協働しながら、子どものニーズの変化に応じて柔軟に支援内容を調整できる仕組みが整えられます。
また、EHCPは従来のように評価前に作成されるのではなく、スペシャリスト・プロビジョン・パッケージおよび配置が決定された後に作成される仕組みへと変更されます。教育的支援の提供については教育機関が法的責任を負い、地方自治体は全体の管理および資源確保の責任を担います。ニーズ評価のプロセスも見直され、より簡素で明確な仕組みとなるとともに、保護者や子どもの意見が反映されることが強調されています。さらに、EHCPは標準化およびデジタル化され、教育機関間や地方自治体間での情報共有と一貫性の向上が図られます。
今後は、スペシャリスト・プロビジョン・パッケージを必要とする子どものみがEHCPの対象となる制度へ移行することが提案されています。これにより、より多くの子どもがメインストリーム教育の中でISPを通じた支援を受けることが想定されています。
また、複雑なニーズが早期に特定された5歳未満の子どもに対しては、specialist SupportおよびEHCPへの迅速な導入(ファストトラック)が設けられます。制度全体としては、EHCPを必要とする子どもの数は今後も増加するものの、その増加ペースは緩やかになり、制度が定着する2035年頃には現在と同程度の水準に戻ることが見込まれています。一方で、より多くの子どもが主流教育の中で早期かつ柔軟な支援を受けることが可能となることが想定されています。
さらに、教育・保健・福祉の連携が強化され、複数機関が協働して支援を提供する体制の整備が進められます。これにより、子どもおよび家族が必要な支援により円滑にアクセスできる環境が構築されることが目指されています。