Three layers of support

全国共通の基準を持支援体制
-ターゲット、ターゲット・プラス、スペシャリストサポート-

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 School White Paper におけるSEND改革に関する報告書では、Universal Offerを基盤とすることに加えて、以下の3つの段階の支援パッケージが提案されています。
・Targeted(ターゲット支援)
・Targeted Plus(ターゲット・プラス支援)
・Specialist(スペシャリスト支援)

 個々の生徒は、ニーズの変化に応じて各支援段階をフレキシブルに移動できるとされています。以下の表内にあるように、支援は各学校の作成するISPに基づいて行われ、必ずしもEHCPを取得しなくても必要なサポートを受けられるようになることを目指しています。
 また、この根本的な支援構造の改革に伴い、SEND Code of Practice も改訂される予定です。

Targeted Support(ターゲット支援)
 ユニバーサル・オファーでは通常満たすことができない、継続的かつ一般的に見られる特別支援ニーズを有する子どもおよび若者に対して、保護者と協議の上で、メインストリームの教育機関においては「Target Support」を提供します。
 Target Supportでは、そのニーズおよび提供される支援が法的に作成が義務化された「Individual Support Plan: ISP(個別支援計画)」にデジタル媒体で記録され、本人およびその保護者とともに定期的に見直されます。

Targeted Plus Support(ターゲットプラス支援)
 Target Supportよりも専門的な支援を必要とする子どもおよび若者に対して適用されます。本支援も、学校が保護者とともに作成した「Individual Support Plan: ISP(個別支援計画)」に基づいて実施されます。この層の支援からExperts at Handの提供が利用可能となります。これにより、教育心理士、作業療法士、言語聴覚士などの専門職が関与し、必要に応じて定期的に来校しながら支援を行います。
 また、必要に応じて、落ち着いて時間を過ごせる環境を提供することを目的として、Mainstream Schoolの中に設置されたSEND向けスペースのInclusion Base(インクルージョン・ベース)を利用することができ、個々のニーズに応じた特別に設計された学習環境、設備、および専門的支援が提供されます。
 さらに、オルタナティブ・プロビジョン(AP)または専門的な教育機関(例:特別支援学校等)における一定期間の支援が含まれる場合があります。

Specialist Support(スペシャリスト支援)
 ユニバーサル支援やターゲット支援では対応が難しい、最も複雑なニーズを有する子どもおよび若者に対して提供される支援です。この支援は、メインストリーム教育および専門教育の両方において提供され、エビデンスに基づく全国的に共通の基準を持った「Specialist Provision Packages(スペシャリスト提供パッケージ」によって、支援が提供されます。
 将来的には、Specialist Provision Packagesを必要とする子どもおよび若者のみが、教育・保健・ケア計画(Education, Health and Care Plan: EHCP)を受ける資格を有することになります。
つまり、このパッケージが、Education, Health and Care Plan(EHCP)の基盤となります。
 Specialist Provision Packagesは、教師、教育者、SENCOおよびその他の専門職が、ある子どもまたは若者がTarget Supportの提供を通じて各機関が提供できる範囲を超える支援を必要としているかどうかを判断する際の支援となります。
 Specialist Supportを受けている場合でも、Target/ Target Plus Support層と同様に、Individual Support Planは作成されます。また、必要に応じて、「Inclusion Bases」、特にそのうちの「Specialist Bases」へのアクセスが提供されます。
本制度では「複雑なニーズ」という用語が用いられていますが、現時点で単一の定義は設けられていません。今後は、各スペシャリスト・プロビジョン・パッケージにおいて対象となるニーズの特性が示され、それらを通じてこの概念が具体化されていくことが想定されています。