0-5歳未満(幼児施設に通う子)向けの特別支援を受けるプロセス

EYFSについて

Early Years Foundation Stage(EYFS)は、保育に関するたちの幼児期の支援を提供するための法定枠組みです。生まれてから5歳までの子供の学習、発達、安全にに関して保育者が満たさなければならない基準が設定されています。
保育園やチャイルドマインダーといった施設は主にこの枠組みに沿って保育を提供していきます。詳しくはこちら

Development Matter:子供の一般的な発達や学習の過程把握し、保育士、チャイルドマインダー向けのガイダンス。こちらは非法定の文書ですが、EYFSと併用して指針として使用されます。詳しくはこちら

Progress check at age 2: EYFSの法的ガイドラインの基で、子供の発達を生後 24 か月から 36 か月の間に評価する必要があります。評価者はその子どもに関わる「キーパーソン」や「プラクティショナー」であることが望ましいと規定されていますが、保育園などの施設のスタッフによって行われることが多いです。子どもの状況によっては言語聴覚士やその他医療系職種など、専門家からの評価を受ける場合があります。詳しくはこちら

保育園のSENCOとSENが必要な子の評価

 Maintained Nursery(地方自治体によって資金提供を受けている保育園)には必ずSENCOが配置されています。
 保護者はSENCOに、子どもについて抱える不安について相談することができます。
 上記のEYFSの枠組みに基づき、保育園によっては定的に子供の学習・発達到達度(マイルストーン)に対して会議を開いています。その中で支援の必要性を提起された子どももSENの支援対象となりえます。
 その後必要であると判断された場合、SENCOと親は面談を行い、
SENCOや保育園スタッフのアセスメント、すでに特別支援に関連するような外部機関や医療機関から評価を受けている場合は、それらも参考にしながらSENの子どもに対して個別支援計画(ISP)が作成されます。
これらは定期的に進捗状況を評価されます。

 個別支援計画(ISP)に基づいて支援がなされているにもかかわらず、子どもの状況に変化が見られない場合、または保育園の資源を大きく超えて支援を必要とする場合には、EHCPの取得に向けて進むというプロセスを辿ります。また、保育園は同時にSEN Inclusion Funding(SENIF:SENの子どもたちを支援するために、幼児教育施設が利用できる資金)の申請も行う
ことがあります。

SEN ポリシー

 保育園にはSEN POLICYという、保育園の特別支援に関する方針や支援手順が記されたものが存在します。多くはホームページに記載されており確認が可能です。

 子どもが保育園に通っていない場合はHealth Visitorから発達のチェックを受けます(日本での乳幼児健診のような立ち位置です)
お住いの地方自治体Local Offerにて相談先の詳細が提供されていることがあります)に相談することもできます。


参考リンク

SENのプロセスについて大まかな流れを解説している現地サイト
Coram Child law Advice-Special Educational Needs