※特別支援学校やMainstreamの学校内に併設されているARP(自閉スペクトラム専門クラス)へ入学申請するためにはEHCPが必要です(自治体によって特例などがあることもあり)※
イギリスの特別支援学校は、学校によって対象にしている障害や特性などが異なります。そのため、見学は非常に重要です。
ここでは、特別支援学校の見学時期や連絡の取り方、見学時のチェック項目についてまとめます。
見学時期 いつでも可。EHCP申請中や申請のめどが立った時に行うことが多い。EHCPを取得済かつ学校見学を考えている場合はいつでも。学校にコンタクトを。
連絡方法 学校へ直接電話 or メール。基本的には学校のホームページが存在します。自治体のLocal OfferサイトによってはSpecial Schoolの一覧が載っています。学校にコンタクトが取れると、お子さんの現状(診断の有無やサポート状況)やEHCPの取得有無について聞かれることが多いです。
学校によってはEHCPの状況や住居場所(見学者の住所が学校の管轄自治体外など)によって見学を受け付けていないこともあります。
見学当日 校長や副校長、SENCOが案内してくれることが多いです。
見学チェックリスト
組織運営について
- 1クラスあたり生徒は何人いるか
- 学校は、必要な子供たちに追加のサポートをどのように手配していますか?
- 授業や追加のサポートはどのように提供されているか。(個別 or小グループ?)
- 子どもがけがをした場合の対応は?(学校のHPポリシーに記載されていることも多いですが、管理者の危機管理を確かめるうえで直接聞くことも重要)
- センサリールームやクッキングルームなど、教室以外にはどのような設備があるか。
- お子様が歩くのが困難な場合:バリアフリーなどのハード面について
スタッフの知識と経験:
- 教師が自分の子供と同じような困難を抱えた子供たちを支援した経験の程度
- スタッフの勤続年数・離職の程度
- 在籍する学校の生徒はどのような特別支援ニーズを持っているのか?
- 学校のスタッフ数(HPで開示されていることも多い)
- スタッフは特別な教育ニーズについてどのようなトレーニングを受けているか
- どのような資源(教材や支援具)を使用し関わっているか
保護者へのコミュニケーションとサポート:
- 学校、教師、保護者とのコミュニケーションを取る方法。相談しやすい方法が取られているか。
- 学校で起こっていることについての最新情報はどのように入手できますか?
- 保護者は学校生活にどのように関わる機会があるか。
- 学校は保護者向けのニュースレターを作成しているか。
- 学校は保護者に対してどのようなサポートや指導を行っているか。(保護者向けに勉強会やSessionを行っていることがあります)
- 参加できる保護者のグループはあるか(Coffe Morningなど、保護者が集まる機会を設けている学校もあります)
- 学校への往復の交通手段は通常どのように手配されますか?(バスが手配されているかなど)
色々と書きましたが - 子供たちが楽しく通っているか
- 学校の先生は子供たちにどのように接しているか
この2点が最も重要だと思います。これは学校見学をしなければ見えてきません。
英語に不安がある方は、これらをリストにして事前に提出したり、当日先生に質問リストを渡すこともできます。頼めば事前に、もしくは後日書面で回答してくれることもあります。同意を依頼して、見学の間録音を許してくれる場合もあります(主張が大事です。恐れずリクエストしましょう。)
ChatGPT, DeepL, CloudなどのAIを使えば、時短ができリスト作成・翻訳に役立ちます。
「率直な意見を聞きたいのでぜひ正直に答えてください」というと、本当に正直に答えてくれることが多いです。先生が感じている運営上の困難やネガティブな面についても答えてくれます。学校選びにおいて、先生の生の声も重要です。Class Teacherと話せる機会があれば、ぜひお話しすることをお勧めします。
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